前半はコツィラ。

と言う訳で。風に飛ばされそうな山頂を頂いた3人でしたが。。。
ここから峰の茶屋へ向かう道は両側に山がある谷を通るから
風は山の壁が遮ってくれると思っていたのですが。。。

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トンだまつがいでした。。。 

少し来た道を戻って分岐から峰ノ茶屋さん方面へ下る訳なのですが
。。。その分岐までも結構な風だな〜と思っていたのですが


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分岐を峰ノ茶屋方面の分岐を進んだ途端に。それは間違いだよと
いきなりの洗礼を受ける事になる訳であります。


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親分大佐に風に飛ばされそうになったらしゃがめと指令がでており
むっちゃん中佐も突風が吹いて風に煽られたら地面にへばりつきます。

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へた気に暢気に立ち上がれば容赦なく。そしてズズズーと
足も滑り込む感じです。

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風のない所では平常心に戻ります。

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親分とむっちゃんの居るカーブを曲がるとそこは。。。
突風地獄の道へと変わりまして


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で、一番風で危険な時と言うのはステップを踏んで片足状態に
なった時でしょうか?

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ちなみに笑っている3人です。まだ風の怖さを知らず。。。なので
すが徐々に笑いの中に怖さが込み上げてきます。

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かなりなマジ顔アフー。本当にもう普通に歩くことなんて
不可能です。

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実はむっちゃんと私は先を急いたのですが。。。親分の少し前を
行く男性が浮き石に乗り上げてしまい丁度そのタイミングで
突風が吹いてしまい男性はごろんごろんごろんと落ちていったと
。。。深い谷でなかったのが不幸中の幸いだったのかもです。

奥様は泣いてしまい、どうにか男性は自力で登山道まで上がって
来られたのですが。。。前を行く私とむっちゃんに 親分大佐から
待ての指令。

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男性は頭を打ってしまい、そして手からはかなりの流血。
山に慣れた方という感じではなくたぶんハイキング気分で来られた
方だと思うのです。手が痛々しく。。。

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付近に居た緊急用具を持った方々がバンドエイドや消毒液を
出すという感じでした。

私もザックからバンドエイド。その間に登山ベテラン風のおじさま
にキャラメルを3個も頂いてしまいました。

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なんというか、この強風によっていつのまにか連帯感が沸いている
那須岳であります。

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岩場の山なのでよろめいた体を叩き付ける感じになってしまうので
風が強くなれば皆が大きな石にへばりついて身を守ります。

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けっこうみんな。。。マジ顔です。写真では普通に歩いているように見えるのですがこの時もかなり必死で風に飛ばされないように
出来るだけ一歩一歩の足の浮き時間をできるだけ短くしようと
いう感じです。

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まるでシャンプーのCMのようです。 

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アフーの髪型だと。。。コントの爆発の後みたいな。。。
ふー。さみすぃ。 さて、アフーは一人で葛藤していました。
こんな時、ストックを使う?使わない?でけっこう真剣に悩んだのですがこの日は結局答えはでませんでした。

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茶臼岳から下りきった場所は傾斜からは解放されたのですが
待っていたのは。。。 さっきよりも数倍増した風でした。


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突風は雲をも飛ばしてくれたのですが正直この時は頭上に
青い空があったのも見る余裕なんてありませんでした。

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まっすぐに歩いても風に押し倒されてしまうので風の向かって
くる方向に気持ち体を傾けて少し風と戦うイメージで歩く感じ。
アフーは風に煽られて反り返ってしまい後ろに男性が居たのに
倒れてしまいチョップしてしまいまして。。。
なのに体を抑えて頂き助けてもらいました。

勢い良く倒れそうだったのでチョップは相当痛かったと思います。後ろに人が居た事は風の音がかき消している状況でした。
本当にごめんなさい。

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とにかく進みます。風ってこんなに強かったんだと痛感した
訳であります。

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この下の写真では前を行く人達が大きな石に身を潜めています。

私とむっちゃんは少し離れた所を歩いていてそして親分は
先に行っていたのですがどういう状況だったかは判りません。
その時は、小石も風で飛んできて顔に当たったり足に当たったり。。。


気がつくと私の居る登山道のすぐ横でむっちゃんがバッタリと
倒れた状態からまったく動きません。。。。


びっくりしてむっちゃんに駆け寄ろうとするのですが風が
邪魔をします。むっちゃんの所に辿り着くとむっちゃんは
歯を食いしばった状態で涙をこらえていました。

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動けないむっちゃんをゆっくり起こしてみると腕から出血しています。風に煽られてそのまま倒れてしまったようです。その際に
腕からバタンと言う感じで足も強打している状態でした。

親分もこの事に気がつき。。。そして 痛いと歯を食いしばるむっちゃんにとりあえずシャツの上にジャケットを着せる事に。
正直この状態。。。も尋常ではありませんでした。

突風の中、ザックを降ろすのもそしてジャケットを出して
むっちゃんに着せるのもまったく普段の簡単な行程ですら
突風の中では二人掛かりでもなかなかできないのです。




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風は私達の自由を奪う様な感じでまったく持って
収まる気配無くです。峰ノ茶屋に下る道の大きな石には
必ず誰かが身を潜めていると言う感じで合流すると一緒に
下るという感じです。


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いつのまにか大きなパーティになっていました。でもその気持ち
なんとなく判ります。一人では本当に飛ばされて落ちても判らない
という感じです。

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一瞬風の止まった瞬間は 安堵感。これでもう大丈夫なんて
思っていたのですが。。。そして、実はむっちゃんがボソッと
ミーちゃん。カメラ壊れていたらどうしよう。と心配を
しています。 大丈夫。私とむっちゃんのカメラは壊れても
良いカメラだから気にしないしない。。。。
と言うと 
ようやく笑みが溢れていました。とっても心配だったようです。

自分の体よりもカメラを心配していたかわいいむっちゃんです。

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予告なく襲ってくる訳で。。。これに何度も苦しめられました。
やはりみんな同じで襲ってくる風に対抗するには一人では
駄目でくっついていないと本当に飛ばされてしまうのです。


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嘘のような風な訳で。。。
この時は正直。怖かったです。

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むっちゃんが飛ばされてしまうので必死で抑えてたぐり寄せて
前へ進むアフー。カバケツアフーは重心が低いので
むっちゃんを取られないように 真剣に風と真っ向勝負です!

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真剣モードから一瞬解かれます。風向きと登山道の向きで
本当に天国と地獄。 峰ノ茶屋手前のベンチに辿り着いて
座ったときはもう グッタリという感じでした。

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放心状態のむっちゃん。

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正直この日は三本槍を目指しておりましたがこの時点というか
かなり前の段階でほぼ諦めていました。というよりも
これ以上むっちゃんに無理をさせるつもりはない訳で。。。

こんな危険にさらしてしまった事に。。。内心とてもショックだった訳であります。

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ここの天気は晴れマークだった。曇りだってついてこなかったのに
。。。風だけは予測出来なかった。というよりも風が
ここまで怖い物だと言うのも正直私は北岳レベルでないと
無いと思っていた訳で。。。自分の考えが甘かった事に反省
していました。

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この日、朝日岳方面からパーティの方達が戻ってきていました。
茶屋での会話はみんなこうでした。
とてもじゃないけれど朝日岳の下の分岐までどうにか辿り着いた
けれど登れる気がしなかった。 と。。。すでに沢山の
人が撤退していました。

そして峠の茶屋から登られてこれから茶臼を目指そうとしている
方達も結局茶臼を断念して下ると。。。

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峰ノ茶屋では撤退の判断を下した方達でごった返していました。
そして風が強くて茶屋の前でも飛ばされそうで。。。優しいおじさまが声をかけてくださって こちらに来なさいと。3人を小屋の
側面のベンチまで案内してくださいました。 

一応、相談です。どうする? すると おじさまが
今日は止めなさい。
と決断を下してくれました。それはもうみんな心に決めていた事
だったのでその一言でとってもスッキリとしました。

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10月から5月との事なのですがここはそうでない9月でも
想像を絶する風が吹いていました。。。。 本当に遭難して
しまうだろうなと思わせる風でした。

さて、そうなったらもう下ろうと決めて親分から出発を
しました。私はじゃあ その姿を写真に撮ろうとして一番最後から

峰ノ茶屋から下るには なだらかなカーブから入って山にそった
道を行くのですがそのカーブに差し掛かったむっちゃんに急に
突風が襲いかかりました。歩いていた体は一気に走り出し
足をも追いつかない状況。。。

それは一瞬のようでスローモーションのようでした。

一気に加速してトップスピードになったむっちゃんはカーブをまがり切れずに突進。むっちゃんは前を行く親分を掴もうと必死で
手を伸ばしましたが届かず。。。親分を通過して。。。

あっ。。。 落ちる 。。。


と思いました。。。峰ノ茶屋に居た他の方も。。。
数名がその光景を見て声を上げました。


何かが後ろから来るのは判っていた様なのですが親分が
猛スピードで横を通過して行ったむっちゃんに気がつき。。。

体をよじ曲げて飛びつくようにむっちゃんのジャケットを掴み
たぐり寄せました。

記憶に無いのですがその直後に私がシャッターを押していたようです。

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広いカーブだったのですがむっちゃんはかなりの距離を一気に
風に押されて下りの力も手伝って崖になっている方に。。。

カーブを曲がり切るまでの数mは遮られていた風も一気に
集まっている場所だったのかもです。

万が一、
親分が前に居なかったら間違いなく大惨事だったでしょう。
あのスピードでそしてその先は崖ではないけれどかなりな傾斜の
岩ゴロで。。。大怪我は間違いなかったと思います。

そしてその後、私と他の方もむっちゃんが飛ばされた場所を
通らねばならず進んだのですが。。。

このここが一番の風速だったと思います。
結局歩けず四つん這いで進む感じでした。しゃがんでいても
体が引きずられそうでした。親分が助けに来てくれましたが私は
多少なりともむっちゃんよりは経験があるのでむっちゃんのサポートに回ってもらう事にしました。

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むっちゃんは。「オニイ(親分)を掴めなかった時もう駄目だと
思った」
と半べそ状態のむっちゃん。 見ている私でも
ゾッとした瞬間で。。。むっちゃんはきっとその何倍も
怖かったと。。。 

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下る道の途中も軽い女性なら余裕で飛ばされてしまう程の風が
吹いていました。むっちゃんも風に煽られてふらふら
しているので親分がザックをしっかり持って体を支える様な
形で下山しました。

途中で、初めてのハイキングな感じの方が何名も
しゃがんで身動きが取れなくなっており 何度も声をかけながら
下ってきました。

そして下からは小型のわんちゃんを抱っこしたおじさまが登って
来られたので上は風が強いのでわんちゃん飛ばされちゃいますよ
と余計なお世話かなと思った時に突風が吹き。おじさまも
飛ばされそうに。。。

急いでおじさまに手を差し伸べました。おじさまも私が言っている
事を理解されたようで一緒に手を繋ぎながら下ってきました。(笑)

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こんなに風が恐ろしいと言う事を私もむっちゃんもそして
そしてその時にこの付近にいらっしゃった方も同じ事を痛感
されたかと思います。 ホッとしたのは階段が出て来た頃。

ようやく3人が峠の茶屋に到着した時には可愛い狛犬さんが
出迎えてくれました。

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山頂付近はやっぱり雲に覆われていていました。渋滞する前に
帰ろうとすぐに高速に飛び乗り帰路につきます。
むっちゃんは相当疲れたようでぐっすり眠っていました。
そして地元に戻ってからおそば屋さんで食事を。

もうむっちゃんは山は懲りてしまったのでは
と思ったのですがこの後、3人で山ショップへ行きました。
そして蝶ヶ岳の写真をカメキタさんでプリントアウト。

アフーは内心。むっちゃんはやっぱり強いなと思った訳で
あります。


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アフーは思いました。簡単なお山だと思い込んでいると
本当に痛い目にあうのだと。。。

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あっ。若干一名。楽しんでいる方もいらっしゃいましたが。。。

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共に下山したおばさま達は口を合わせて 本当に怖かったと
話していらっしゃいました。

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たかが風。されど風。 
疲れは蝶ヶ岳よりも数倍疲れた気がしました。朝日岳、そして
三本槍へのルートも素敵なので今度もし機会があったら風の
優しい日にむっちゃんと一緒に行けたらな〜と思ったりです。

と言う訳で。風と共に去らないよ。のレポはこれにて終了です。
嘘の様な本当のお話。そして嘘の様な幻のような風の強さと
戦った一日のお話でした。

読んだよっ。ペンペン嬉しいです♪